七十二候59 風葉払 きたかぜ はを はらう
2019年11月27日
第59候は11月27日(水)から12月1日(日)の期間です。
北風・枯葉
落ち葉をあつめて、暖をとる
暖かい。ホッとしますね。
たき火の最後、
アルミホイルにくるまった
さつまいもは
嬉しいご馳走でした。
初冬の夕暮れには
焼き芋売りのおじさんの声がすると
駆け出したものです。
焼き芋には「十三里」という
異名があります。
江戸時代、
京都に焼き芋屋さんができたとき
その看板には
「八里半」と書かれていました。
当時、さつまいもの調理法は
「蒸す」が主流でしたが
焼き芋屋さんの登場で
「蒸す」から「焼く」にしたところ
栗の味に似ていたことから
「栗(九里)にはおよびませんけれど・・・」
ということで
「八里半」となった訳です。
焼き芋が江戸に伝わってきた当初は
「八里半」としていましたが
小石川(今の文京区)の焼き芋屋さんが
「十三里」と命名し
お馴染み
「栗(九里)より(+四里)うまい十三里」
という洒落が
江戸っ子に大ウケ。
いちやく評判となりました。
今で言うところの行列・大ヒット商品となり
それから「さつまいも=十三里」となったそうな。
ハイ。多いことはいいことです。
江戸時代の焼き芋屋さんの
キャッチコピー
「栗(九里)より(+四里)うまい十三里」
語呂合わせも良く
令和の今でも
違和感は感じられませんね。