七十二候18 牡丹華 ぼたん はな さく

2023年4月30日

こんにちは
「はいけい72候」へようこそ。

第18候 牡丹華(ぼたんはなさく)は
牡丹の花が咲く頃は24節気の穀雨末候で
春の終わりの合図であると言っています。

そして、立夏へと続きます。

牡丹といって思い浮かぶものに、
高倉健さん主演の任侠映画「唐獅子牡丹」があります。

小学校の通学途中にある映画館では
健さんの唄う主題歌のサビ部分が
繰り返し流れていました(素敵な環境・・・)。

牡丹の「百花の王」と、唐獅子の「百獣の王」は
最強の守護と富貴を象徴する魔除けとして用いられた
縁起が良い吉祥文様(きっしょうもんよう)です。

江戸後期には「勇気」の象徴として流行したそうです。

しかし百獣の王 獅子が唯一恐れていたのが
獅子身中の虫。

それは体毛の中で発生し繁殖を繰り返し、
皮を破り、体内に入り込み、
やがては、命に関わる惨事となってしまう事も。

でもこの害虫
牡丹の花から滴り落ちる夜露にあたると死んでしまうため
獅子は夜になると、牡丹の花の下で休んで虫退治。

そこは獅子にとっての安住の地。
母に抱かれているかのように安心できたのでしょう。

百獣の王をも虜にする牡丹って
カッコイイなぁ・・・。

きょうはこれでおしまいです。

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