「自らの命は自らが守る意識」と「自らの判断で避難行動をとる」方針に沿って防災気象情報が改訂されました
2020年8月1日
こんにちは
かんばんPOLICE わたべ純子です。
雨の被害がとても多い年です。
気象に警戒を要する際
状況や注意事項は逐一更新され
繰り返し報道されます。
内閣府(防災担当)が
平成31年3月にそれまでの
ガイドラインを改訂した中に、
「自らの命は自らが守る意識」と
「自らの判断で避難行動をとる」方針が
示されました。
その一例として
内閣府の防災情報のページでは
避難行動判定のフローや
避難情報のポイントが
日本語だけでなく英語版が加わり
さらに小学生向けの
避難行動判定のフローも
公開されています。
色の意味と数字がリンクされると
次の行動への準備がしやすくなる
警戒レベルの段階に使われている色。
その意味はJIS(日本工業規格)によって
規定された安全を確保するために
決められた色(JIS安全色)と
共有されています。
何故ならこの規格は
「人への危害及び財物への損害を与える
事故防止・防火、健康上有害な情報並びに
緊急避難を目的として
産業環境及び案内用に使用する
安全標識の安全識別色並びに
デザイン原則について規定する」と
定義されているからです。
警戒レベル2の「黄」の意味や目的は注意。
三角形の注意や警告サインの地色で、
警戒レベル3の「赤」の意味や目的は危険、緊急。
消防関係の表示の色で、
警戒レベル4の「赤紫」の意味や目的は放射能、極度の危険。
病院でレントゲン室などの表示の色に使用されています。
このように、警戒レベルの数字が上がる、イコール
危険度の高い色とリンクすることで
状況を俯瞰的に捉えることができ
次の準備がしやすくなります。
また、警戒レベル1の白と、5の黒を含めた
5つの配色は
色の区別がつきにくい人たちへの配慮が
なされています。
さらに、東日本大震災以降、
各テレビ局でまちまちだった津波観測の表示も
津波注意報の黄
津波警報の赤
大津波警報の赤紫で統一され
災害においての危険度判定の認識に
有効となりました。
参考:https://www.fujitv.co.jp/csr/activities_report_2011/syakai/report/0101.html
せっかくの効果も表示方法が統一されないと
かえって危険な場合も。
このように
災害において数字と色の組み合わせが有効とされることで
スムーズな行動が期待できます。
その一方で
・表示の方法で縦に並ぶ1段階から5段階の昇降順にバラツキがある
・タイトルがまちまちでしかも、長くて覚えにくい
・5色の配色のうち、警戒レベル4と5が共に区別しにくい紫色
(洪水と河川氾濫で違っているのか?)
などの問題点は、早急に解決しなければなりません。
7月始めの九州での豪雨と河川の決壊の報道では
凡例の部分の色分けが紛らしい画面がありました。
ガイドラインに沿った表示に統一することは必須です。
旅行や出張先で被災しないとは言い切れません。
ただでさえ冷静な判断が難しいそんな時に
身慣れない表示はさらに不安になるものです。
どの場所にいても冷静に判断し
行動に移すことで危険を回避し
自らと大切な人の命を守ることに繋がるでことでしょう。
7月27日に紛らわしい表示を簡潔にすることで
警戒レベル4の避難勧告を廃止し
避難指示に統一することにしたことが
新聞1面に掲載されました。
勧告と指示の違いに迷い
逃げ遅れを減らすのが狙いとの事です。
判断に迷う恐れのある表示は
開示した後からも改善を重ねることが必要ですね。
見慣れた表示を目にすることで
「自らの命は自らが守る意識」と
「自らの判断で避難行動をとる」行為に繋がります。
以前は戦後最大の~という例えがありました。
最近は過去に体験したことのない~というアナウンスを耳にします。
地震、竜巻、ゲリラ豪雨、気温の上昇、長く大量に降り続く雨・・
災害はいつ起こるかわかりませんし
絶対安全な場所なんてありません。
瞬時の判断は大切です。
そのためにも避難に安心できる表示が望まれます。
自然災害は待ったなし。
とっさの判断と行動は、
「自らの命は自らが守る意識」と
「自らの判断で避難行動をとる」行為に繋がります。
そららに繋がる要因のひとつに
表示の統一と行動は
それらの基準を改正後も改善を重ねていく為に
いかに必要であるか、
・・・ということで
今日のPOLICEはここまで。
Sincerely yours.