「わかりやすい」と感じてらう看板をつくるための3つのポイント!カラーユニバーサルデザインで色を見分けにくい人への優しいデザイン!!
2019年3月21日
紛らわしい色の識別がむずかしい「色弱者」は
日本人男性20人に1人(5%)がその対象と報告されています。
【Main point】
あなたのお店の看板は大丈夫?
札幌市の人口196万6000人のうち、色弱者約4.8万人。
100人のうち、25人が色を識別できにくいことで、看板の内容を理解されていない可能性があります。
色覚検査。小学校の時、ありました。
先生と向かい合って座りB5サイズくらいの本を開くと
円の中に色のついた点がたくさんある、
アレです。
先生がパラパラ捲ってそこに書かれている
数字や文字を読む、でした。
それ、2003年4月に、なくなりました。
理由は「差別」です。
たとえ
色覚に異常があったとしても日常生活を送るうえで
差し迫った問題はありません。
普通に過ごすことができます。
さらに
検査がなくなったことで人に知られることも
差別されることもなくなりました。
なのに
13年後の2016年再開されました。
何故でしょう。
色覚異常であることを知らないまま就職する時
そのことが原因で希望する職種に就くことができず
泣く泣くあきらめた、
といった事例が幾つもあったそうです。
また、
教員もその理解がないため
児童や生徒に対する不当な発言や扱いが
報告されたそうです。
色覚異常とは
色を識別しにくくなる症状で
紛らわしい色の識別だけが
できない「色弱」は、そのひとつです。
色弱者の割合は
日本人男性20人に1人(5%)
女性は500人に1人(0.2%)程度で、
日本全体では300万人を越えます。
また
北海道は、約13.5万人
札幌市で約4.8万人が
その対象と報告されています。
札幌市の人口が
196万6000人ですから(※2018年札幌市携帯サイト)
色弱者の数4.8万人は
人口の約25%が色弱者という計算になります。
この数からしても、
色弱者が、数少ない一部の人達ではないことがわかります。
私の周りにも、
「オレ、色弱。」という人結構います。
一般色覚のC型に対して、色弱で主に
赤を暗く感じるタイプを P型
緑を暗く感じるタイプを
と定義されています。
先程、日常生活を送るうえで
差し迫った問題はない、と書きましたが、
全くないわけではありません。
緊急時など、
瞬時の判断が必要とされる時
理解しにくい表示だと命に関わる危険性も、
ゼロではありません。
せっかく作ったお店の看板も札幌市の場合
100人のうち、25人の人が理解できない
ということです。
売り上げに換算すると・・・痛すぎます!!
でも、知っていれば、防ぐことができるのです。
看板だけでなくお店のマークや、ロゴの色
メニューや、ポスターなども同様です。
P型やD型の人たちが見分けにくい色を「わかりやすい」と
感じてらうためのポイントを3つご紹介します
1)配色
例えば赤と緑の配色で
黄色の割合ガ多くなると
赤はオレンジ色に、緑は黄緑になります。
青みががると
赤は暗く深い深紅になり、緑は青緑になります。
ソフト※を用いて(※色のシュミレーター)
それぞれP型、D型の見え方でシュミレーションしてみると
双方で黄色の割合が多くなると色の区別が
つきにくくなることがわかります。
ソフトを参考にして
見え方を確認することが大切です。
2)輪郭をつけたり、色の面に斜線などいれる
地下鉄の路線図や商業施設などは、カテゴリー別に
複数の色を使いますが多色になりすぎたり
色の差を表現しにくい場合があります。
そんな時、色が塗られている部分に輪郭をつけたり、
斜線を入れたものを用いると、色の区別がしやすくなります。
3)色の名を入れた表現にする
区別するのが困難な場合、その部分に
色の名前を入れて読ませる、という方法です。
このようにちょっとした配慮で
より多くの人がわかりやすいと感じることができます。
知っているのと知らないとではこの差は大きいですね。
看板も、これらの配慮を心がけているデザイナーに
相談することをオススメします。
最後まで読んでいただき、ありがとうごさいました。