80%のお店が気付いていない!お客様の信頼度・購買意欲を低下させる『違和感』『紛らわしい』看板&情報。正しく伝える3つのポイントとは?
2019年3月28日
【Main Point】
故意に違和感や紛らわしくしている訳ではないのに誤解されたり、
理解されない看板。どこにその原因があるのでしょう。
屋外広告に関するアンケート調査で
屋外広告を
意識して見る・・・4.3%
興味をひかれる広告があれば見る・・・28.6%
暇つぶし程度に何となく見る・・・35.9%
7割弱の人が見ています。
その後のアクションは
インターネット等で調べた・・・13.7%
店舗や施設に行った・・・11.9%
商品・サービスを購入・利用した・・・9.4%
家族や友人・知人と話題にした・・・・9.7%
アクションは、それぞれ1割前後です。
広告物を見ているのに、その後のアクションの割合が
少ない理由のひとつに
情報が正しく伝わっていない事が
考えられます。
看板は「屋外広告物」です。
正確にはちょっと違いますが、
屋外広告物のひとつ、と私は理解しています。
「屋外広告物」は屋外に設置される広告物です。
お店の入口や屋上などに、名称や画像などが表示されている。
夜も、明るく見える。そんなイメージです。
一方「広告物」は
ポスターやチラシなどがあります。
目線で見たり、手にとってじっくり見るもの、読むもの。
なので、情報満載です。
昨今、デジタル技術印刷の発達とコストの面から
屋外広告物も、それを用いたものを
多く見るようにりました。
また、動画を含むデジタルな表現の看板も増えてきています。
確かに画像などはたいへん綺麗です。
反面、
情報量過多になりがちなものを見かけるようになりました。
広告を出す側は、あれもこれも伝えたい。と
情報をプラスしてしまいます。
見る側はどのような印象を持つでしょう。
リサイクルショップです。
建物はとても目立ちます。
お店の名前より壁の色と文字の印象が強く、業種がわかりにくいですね。
飲食のお店です。窓面を上手に使っています。
あれもこれも伝えたい。そんな気持ちは伝わりますが
情報が整理されていないため、伝わってきません。
トイレのブース内。注意書きでいっぱいです。
伝えるべき事
・お店の名前
・業種
・アピールする点
この3つに絞るのが良いでしょう。
紛らわしい看板は
時として危険を伴うことがあります。
このボタン、誰もが一度は経験があると思います。
あわてると必ずといっていいほど、逆のボタンを押してしまいます。
機能の改良に並行して使用者が迷わないデザインの工夫が望まれます。
「フカフェ」って何だろう?と思いました。
和文と英文を兼ねている書体にはこのような事が起こります。
多分これを作った人は「セブンカフェ」という思い込みがあるので
「フカフェ」に見えてしまうことに気がつかないのでしょう。
旭川市内の道路標識です。この標識を見た人は
札幌、稚内、網走はそれほど遠くない、と思うかもしれません。
駐車料金が30分で700円。びっくりしました。
日比谷ミッドタウンでさえ30分300円です。
よく見るとバス駐車場と書いています。
運転者は、入庫できるかが先決です。紛らわしいですね。
これらは
見る人、使う人の目線で考えることで、
紛らわしい表現を避けることができます。
看板は、
それ単体ではなく看板をつける建物や、
周辺の景観に対しても違和感のないデザインにしたいものです。
幹線道路沿いのカラオケ店舗です。
まわりにお店もありますが、住宅街の中で、
コントラストの強い外壁の配色がとても目立っています。
美瑛本通りです。
建物の高さの統一、看板の掲出方法もマニュアル化され、
美しい街並みとなっています。
ニセコのレストランです。
幹線道路から入ったところにあるお店です。
まわりにある素材をうまく使用して、違和感のない看板です。
のぼりも美しくデザインされています。
福岡キャナルシティの外壁です。
地球温暖化対策や美しく潤いのある都市空間の形成のひとつとして
壁面緑化が施されています。
まとめ
違和感や、紛らわしさのない表現で情報を正しく伝えるための3つのポイント
1.看板で伝えるべき事は・お店の名前・業種・アピールする点
この3つに絞りましょう
2.見る人、使う人の目線で考えましょう
紛らわしい表現を避けることができます
3.看板は、それ単体ではなく看板をつける建物や、周辺の景観に対しても
違和感のないデザインを心がけましょう
いかがでしたか。
これからお店をはじめる、またそろそろリニューアルしようかと考えている
そこの貴方に。すこしでもお役立てると嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。